長年にわたり、多くの読者の心を温めてきた秋田書店「フォアミセス」で連載されてきた訪問看護師を描いた人気漫画「ナースのチカラ」シリーズ、「ナースのチカラプラス」が、2025年5月号でついに感動の最終回を迎えました。2018年から、医療マンガというジャンルを牽引してきた秋田書店から提供されてきたこの作品の完結は、長年追いかけてきた読者にとって、まるで心にぽっかりと穴が開いてしまったような寂しさを覚える出来事でしょう。
作者である広田奈都美先生の温かい眼差しを通して描かれる訪問看護の現場は、決して平坦な道のりではありません。病気や障がいと闘いながら、住み慣れた家で最期まで自分らしく生きることを願う患者さんと、その生活を支える看護師、ナースたちの奮闘がリアルに描かれています。時には喜び、時には苦悩しながらも、患者さん一人ひとりの人生に寄り添い、その人らしい生き方を支えようとする看護の姿は、読む者の心を強く揺さぶります。
「ナースのチカラ」シリーズは、単に医療や看護職の現場を描くだけではありません。そこで働く看護師やナースたちの人間ドラマ、それぞれのキャリアにおける成長や葛藤も丁寧に描かれています。患者さんとの出会い、同僚との支え合い、そして自身の профессиональное развитие。これらの要素が interwoven となり、読者は彼女たちのキャリアを通して、看護という仕事の奥深さ、そして人間としての温かさに触れることができるのです。
連載中には様々な困難や喜びがあり、その一つ一つが私たち読者の心に深く刻まれてきました。在宅という、病院とは異なる環境で求められる知識や技術、そして何よりも患者さんとその家族に寄り添う心の重要性。「ナースのチカラ」シリーズは、訪問看護の現場で働く人々だけでなく、医療や介護に関わるすべての人々にとって、学びと共感の宝庫だったと言えるでしょう。
これまで連載を追いかけてきた方はもちろん、まだ読んだことがないという方も、この機会にぜひ「ナースのチカラ」シリーズを手に取ってみてください。完結した今だからこそ、一気にその感動を味わうことができるはずです。広田奈都美先生が描く、看護師、ナースたちのキャリアと人間模様は、きっとあなたの心に温かい光を灯してくれるでしょう。
この素晴らしい作品との出会いを、そして感動の最終回を、多くの方と分かち合いたいと心から願っています。
一般社団法人訪問看護支援協会 広報部長 坪田康佑
一般社団法人日本男性看護師會 代表理事 https://nursemen.net/ https://cango.blog/ X:https://x.com/cango_shi