訪問看護における保険外サービスの重要性が高まる中、一般社団法人訪問看護支援協会(東京都港区、代表:高丸慶)は、利用者の皆様が安心して質の高いサービスを受けられるよう、「訪問看護における保険外サービスガイドライン(第一版)」を策定し、本日より公開いたしました。本ガイドラインは、保険外訪問看護サービスの適正な提供と質の向上を促し、業界全体の健全な発展に貢献することを目的としています。ガイドライン策定の背景
近年、医療保険や介護保険ではカバーしきれない多様なニーズに対応するため、保険外訪問看護サービスの利用が増加しています。当協会と連携する株式会社ホスピタリティーワンは、2016年に厚生労働省の事例集で唯一の保険外訪問看護優良事例として掲載されるなど、長年にわたり質の高い保険外訪問看護サービスの提供に尽力してまいりました。
しかし、その一方で、医師の指示書がない訪問看護サービスなど、法令を遵守しない提供形態も一部で見受けられ、サービスの質や透明性に関する懸念が生じています。このような状況は、利用者の方々の不安を招くだけでなく、訪問看護業界全体の信頼を損なう可能性もはらんでいます。
こうした課題に対し、当協会は、経済産業省が示す「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」に基づき、介護関連サービスの業界自主ガイドラインとして本ガイドラインを策定しました。これは、ヘルスケアサービスの品質確保、事業者の信頼性向上、そして利用者や仲介者からの信頼確保を目指す国の取り組みとも連動するものです。ガイドラインの主なポイント
本ガイドライン(第一版)では、保険外訪問看護サービスを提供する訪問看護ステーションが遵守すべき基本的な事項を明確にしています。これにより、以下の効果が期待されます。
- 利用者の安心と選択の促進: サービスの提供基準が明確になることで、利用者は安心して質の高い在宅看護サービスを選択できるようになります。
- サービスの質の向上と標準化: 訪問看護師が専門職としての責任を果たし、倫理的な基準に基づいた質の高い在宅看護を提供するための指針となります。
- 業界全体の健全な発展: 法令遵守と質の担保を推進することで、保険外訪問看護サービス市場の信頼性が高まり、健全な発展を促進します。
訪問看護支援協会YouTubeでも概要を開設しておりますので、ご確認ください。
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【資料送信の流れ】
①お問い合わせフォームが立ち上がります。
②メッセージ本文に「ガイドライン希望」とご記載下さい
③事務局から3営業日以内にご登録頂いたメールアドレスへ送信致します。
一般社団法人訪問看護支援協会は、本ガイドラインの普及を通じて、今後も保険外訪問看護サービスがさらに発展し、より多くの人々が住み慣れた自宅で質の高い在宅看護を受けられるよう、業界を牽引してまいります。